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橘 勝美; 西 宏; 衛藤 基邦; 武藤 康
JAERI-Tech 98-010, 107 Pages, 1998/03
鉄基耐熱合金Alloy 800Hについて、700~950Cの温度で、大気中応力一定の条件下でクリープ試験を行い、クリープ曲線、最小クリープひずみ速度、3次クリープ開始時間、クリープ破断時間のデータを取得した。クリープ曲線は応力50MPaを境として、より高応力では典型的な1次+2次+3次クリープ特性を示すが、より低応力では時間とともに軟化する特異な形状を示すことが分かった。高応力側ではGarofaloの式を用いて、ほぼ定式化できた。低応力側では、クリープ曲線そのもののばらつきが大きいことから定式化が難しいが、指数関数を用いて一定の定式化を行うことができることが分かった。
辻 宏和; 横山 憲夫*; 塚田 隆; 中島 甫
Computer Aided Innovation of New Materials,II, p.89 - 92, 1993/00
1986年から日本原子力研究所材料応用工学研究室で整備を進めている原子力材料総合データベース(JAERI Material Performance Database;JMPD)の現状、JMPDを用いた原子炉構造材料の評価例及びJMPDの将来の方向について紹介する。JMPDは、大型計算機を用いて構築されている材料データベースであるが、計算機に精通していない利用者にも容易に使いこなせるように配慮してある。1992年9月現在、約7000試験片で得た材料データが格納されている。JMPDを用いた原子炉構造材料の評価例として、ハステロイXRのクリープ曲線の評価結果(3次クリープ開始点及び最小クリープ速度の決定法)を報告する。今後JMPDをより有用なものとするために、ユーザー・フレンドリネスの向上、格納データの拡充、アプリケイション・プログラムの充実を図っていく予定である。